2017年04月07日

会社経営で支払が厳しい時に、一番に対応すべきこと

会社を経営していると、調子が良いときもあれば、悪いときもあるだろう。
調子が良いときは、何も考えずに請求が来た順に支払が出来るだろう。
しかし、調子が悪いときはどうすべきなのだろうか。

どこかから借りて支払えるのであれば、まあまだまし、ということだ。
これがどこからも借りることが出来ない場合、どうすれば良いのか。

経営が厳しい時の資金調達の鉄則として、入金を増やすか早くするか、もしくは支払を減らすか遅らせるか、というものがある。
まずは売上を増やせ、それが一番の資金調達だ、などと良く言われるが、そんなに簡単に増やせるものなら苦労してないわ、というのが現実だろう。

となると、支払を減らすか遅らせるか、という選択肢しかない。出るものを少なくしている間に、入るものを何とかするしかない。
では、支払を減らすか遅らせる順位をどうするか、という観点で、いの一番に対応すべき支払先について記述することにする。

とにもかくにも最初に対応すべきなのが、税金と社会保険料なのである。
意外かもしれないが、なぜかというと、税務署と地方自治体、そして年金機構は、一番強力な差し押さえ権限を持っているからである。

通常、民間の法人や人間が、相手方を差し押さえしようとした場合、まず民事裁判を起こした上で勝訴しなければ、差し押さえをすることは出来ない。
さらに、勝訴したとしても、相手方の財産(銀行口座や土地などの不動産など)を自分で探し当ててから、裁判所に差し押さえの申し立てをする必要がある。

しかし、税務署と地方自治体、年金機構は、滞納があった時点から自動的に差し押さえをする権限を有するよう、法律で保証されているのだ。
そして恐ろしいことに、あらゆる手段を使って、差し押さえ対象の銀行口座やその他財産を調査する権限も持っているのだ。

例えば、税務署。決算後の申告書に、取引のある銀行口座を記載している。税務署は、この銀行口座をいつでも差し押さえすることが出来る。
さらには税務署を含め、地方自治体と年金機構の場合、全国の金融機関に対して、対象者の口座があるかどうかの財産調査をすることが可能なのである。
また、売掛先がある場合も、まっさきに狙われることになる。
国家や行政の権力を侮ると、非常に恐ろしい目に遭うのだ。

従って、まず一番に対応すべきなのは、税金と社会保険の支払いをどうするかを考えることなのである。

で、一番差し押さえ権限を持っている税務署、地方自治体、年金機構なのであるが、今の苦しい事情を正直に話し、今後の現実的な支払計画を用意した上で丁寧に交渉すれば、一番理解してくれて、実は文句も言わずに待ってくれる支払先でもあるのだ。
今は苦しいが、きちんと計画をたてて計画通りに支払うこと意思を表明し、計画通りに約束を守って払っていれば、差し押さえをされることはまず無い。

ただし、延滞していることには変わらないので、消費者金融もビックリな年率の延滞金が課されることは免れない。
とはいえ、せっかく売上が回復したとしても、なんの対応もしなかったために差し押さえされてしまっては元も子もない。差し押さえされる金額には制限がなく、滞納金額分ゴッソリ抜かれることもあるのだ。

従って、支払が厳しい時には、まず最初に税金と社会保険料の支払についての相談に行くべきなのである。
タグ:会社経営
posted by Yamato Sakai at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経営のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年02月23日

会社経営をしていて、かなり辛い状況にある人へ

ちょっと前まで、会社をやっていた。
フラフラしながら、なんとか10期目を迎えた。
で、これまたちょっとミスって、会社を潰した。

会社をやっていた頃は、順調なとき、調子の悪いとき、まあ色々あった。
決算が赤字でも、キャッシュが回っていたら、倒産することはない。

会社が潰れるときは、キャッシュが回らなくなったとき。
イコール、支払や返済が出来なくなったときだ。

一般的には、支払や返済は2ヶ月まで待ってくれる(待ってもらう)のが相場である。
遅れても、2ヶ月以内に支払や返済をする原資を手配できるのであれば、キャッシュが回っている、ということになる。
だから、それが出来なくなったときが、会社が死ぬときである。

で、会社が死ぬとき=会社の破産手続き開始、なのだが、
会社は死ぬが、社長が死ぬ必要なんて全くないのである。

この国では(というか、先進国ではどこでもそうだと思うが)、経済的にミスっても、法的に正々堂々と片付ける制度が整っている。
だから、なんら悲観的になることはない。正々堂々と払えないので潰します、と手続きを粛々とすればいいのだ。

年末とか年度末(3月末)とか、電車の人身事故が多くなるような気がするが、世の中の社長で経営が上手くいってなくて、そうとう辛い状況に置かれている人に言いたい。

死ぬ必要なんて全くない。
会社を存続させることだけが目的となってはいないか?
そんなに辛いのであれば、今月の支払、来月の支払の目処がたたなく、どうしようもない状況なのであれば、会社を潰して手放すのも一つの選択である。

会社を潰したらどうなるか。今まで持っていたものがほぼすべて無くなるだけだ。
資産は無くなるが、負債も無くなる。ゼロの状態になるだけだ。
単なるリセットである。

リセットしてから、またやり直せば良い。
あなたの過去など、他の人は誰も知らない。
気にするな。

事実、これを書いている俺がそうなのだから。
お荷物な会社手放すと、楽になるよ。
またゼロからスタートして、稼げば良い。
タグ:会社経営
posted by Yamato Sakai at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 経営のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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